日展 ふくやま展を鑑賞
福山美術館にて日展入選作品が展示されています。書画、彫刻、工芸美術366点の作品です。お目当ては書です。Yから近いので一人で観に行きました。展覧会は誰にも邪魔されず一人でゆっくり観賞するに限ると今回、思い知りました。
私が習った笹波会の会長、三舟先生の書も特別出品されてました。
審査員です。
艶白
たごの浦ゆうち出てみれば真白にぞ富士の高嶺に雪はふりける
内閣総理大臣賞 蹇騰 (勢い)
この書の前には釘付けになりました。清逸吟邊興蹇騰酔裏書
読みも意味も分からないけど年期の入った書体は堂々として濃い字は墨をたっぷり墨汁のしたたりも見せ擦れた文字には唯々圧倒されました。かな文字も美しいが漢字は言葉で言い表せない強さを感じます。
最近は筆を持たないので昔の百人一首の一番を載せてみます。
秋の田の仮庵(カリホ)の庵(イホ)の苫(トマ)をあらみわが衣手は露にぬれつつ
天智天皇
有名書家の作品と比べようも無いですね。
今のシーズンの百人一首で八十一番です。
ほととぎす鳴きつる方(カタ)にながむればただ有明の月ぞ残れる
後徳大寺左大臣 (ごとくだいじのさだいじん)